年齢による衰え
今回のアメリカの研究結果では、「最初に衰えるのは片脚立ちか、椅子から立ち上がる能力であり、50代から衰えがみられた。有酸素持久力および歩行速度の低下は60~70代で認められた」とのことですが、まあこれこそロコモ。
ロコモティブシンドロームの啓蒙啓発が思いの外普及しない現状で、『ロコモ』『フレイル』『サルコペニア』を知らないヒトが多い(というか、知っているヒトの方が健康オタクなだけかもしれません)現状です。でも、実際の体力の衰えが直線的な漸減ではなく、ガクッと突然現れ始め、それが五十代に出始めるという事実は、当事者には実感として分かっています。「いやいや、まだ認めたくない」と抗うためにその感覚を無視しようとしているヒトはいるかもしれないけれど。「“加齢”は“高齢”になるまで生じないと思いがちで、それまでは機能的自立度に問題は起こらないと思い込んでしまう。この偏見は医療従事者にもみられる」という見解も、その”医療従事者”自身が若いからに他ならず、その時期を経験してきた医療従事者(わたしたちみたいな)には「さもありなん」の感覚。
もう10年も20年も一緒に遊んできた友人たちが最近急に衰えたように見えます。きっと自分もそう見えているのかもしれません。特に子や孫がいないわたしなどはいつまでも若い時のままだと思い込んでいますし、『歳』を感じてしまったら一気に老け込むからそれに意地でも抗っていたい世代です。この論文記事に異を唱えるヒトは、そんな悪あがき人か、若い頃からカラダを動かしてきたヒトか、はたまた若い頃から全くカラダを動かして来なかったヒトくらいのものでしょう。こういうデータが、”ロコモ”普及の種になってもらいたいものです。
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