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〆切り

今年から再び引き受けることになった某団体の機関誌に連載するコラムの最新号の原稿を、昨日提出しました。相手が指定した〆切期日ギリギリです。その2日前には書き上げていたのだけれどあえて〆切当日まで提出しなかったのには、一応意味があります。もちろん、最近は超遅筆なので、できあがりそのものが(というよりも、取りかかりが)やっとこさだったわけではありますが。一気に書き上げた直後はかなり興奮しているから冷静さに欠けるのです。完璧だなと思った文章を翌朝改めて読んだらまったく理解できなかったり、書いた直後は近年稀に見る名文だなと自画自賛したのに翌朝読んだら駄文もいいところで読めたもんじゃない、となるのはよくあること。

わたしに校正を依頼する人たちの文章もまたそんな感じ。自分で何度も吟味して自己最高の文章になったと自負できるレベルまで推敲し倒す人に最近はほとんどお目にかかれません。「やった、やっと出来た! もう2度と見たくない!」という気持ちが全面ににじみ出ている文章ばかりです。せっかく自分が難産の末に生み出した文章なのですから、もっと愛情込めて愛おしいくらいに育て上げた作品として世に出して欲しいものだと思います。

今回は、最初に書き上げてから最終的に提出するまでに10回以上は書き直しました。改めて読めば読むほどしっくりこない表現を見つけ出してしまいます。散髪屋さんが、最後の最後に小さくハサミを入れるのに似ています。もっとも、これで最終だなと思って送り出すのに、ゲラができて最初の校正を依頼されて久しぶりに読み直した時に「やっぱ、自分の文章は絶品だなあ」なんて思うことはまずないですね。提出した時には興奮が冷めやらずに”アバタもエクボ”状態だったことが露見してしまって、落胆するわけです。

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