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抄録

うちの若いスタッフが、「学会発表に応募するための抄録を書いたから見てほしい」と云って持ってきました。上司に提出して修正した最終稿らしい。

「それ、ぼくに見せるの? ぼくに見せたら絶対真っ赤っかに赤ペンが入って原型をとどめなくなるよ。それでもいいの?」と冗談を云いながら受け取ったのですが、案の定、訂正せずにはおれない文章で、申し訳ないが真っ赤に汚してしまいました。いつものことだけど、どうしてこんな文章を直属の上司たちは読み流すのだろう? 悪文だとかいうレベルの話ではなく、読んでてホントに理解できたの?と云いたくなる文章です。書いた本人は当事者だから意外に気づかないのはしょうがないけれど、日本人の第三者が読んだら、「これ、何かおかしい」って絶対に気づくと思うんですけどね。訂正してあげるのが面倒くさいし、どうせ当選する抄録だから、ということでまともに読んでないんじゃないのかしら?

医療関係の抄録や発表の表現は無意味に固すぎるという気がします。特に看護師部門やパラメディカル部門では、無理矢理難しい単語を並べないといけないような風潮が昔からはびこっていますが、他人に理解してもらうために存在する文章である以上は、別に平易な表現を使っても構わないと思います。医学的なデータ解析と数値の評価をした成果を発表するのだからこそ、できるだけ聴いてみたくなるような日本語を選びましょうよ。

二日続けてそんな推敲にアタマを捻らされたわけですが、わたしも来週初めまでに提出しなければならないコラム原稿があるのですよ。投了どころか、まだ最初の一行も書き始められないでいるのですよ。かなり焦っているのですよ。それなのにここまで真っ赤っかに赤ペン入れてあげるなんて、偉いでしょ?

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