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健康神話

「人間は健康であるべきだ」という考えを皆が当たり前に語るようになったのはいつの頃からだろう。

むかし、「健康」になるために人生を送るヒトなどほとんどいなかったはずである。おそらく、「健康」の存在を意識するのは病気を患ったヒトだけだった。

それが、いつの間にか『健康ブーム』が訪れ、「健康」であることが美徳であり、「健康」であるべきだという風潮になってしまった。結果として、「健康」に囚われる人生を強いてしまうことになった。

おそらく、最初のきっかけは戦後の栄養失調の改善を促す施策であったかもしれないが、本格的には近年の膨れ上がる医療費削減のための施策が拍車をかけたのではないかと推測される。でも、それに人生哲学を加えて、『健康神話』を構築させた張本人は、きっとわたしたち医療従事者である。

だからこそ、わたしたち医療従事者、特に予防医療に携わる者たちは、責任を持って舵取りをする義務があるのである。

と、最近とみに思うようになったのであります。

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