楽しむこと
「運動不足な中年者が心臓を健康な状態に保つには、カロリー制限による減量と運動のどちらが効果的なのか?」という研究報告(米セントルイス大学Edward Weissら、American Journal of Clinical Nutrition 9月号)。
わたしは当然、「両方一緒じゃないと効果は少ないだろう。どちらか一方だけというなら、やはりカロリー制限かな」と思いながら読んでみました。ところが、あに図らんや、結果はどちらか一方でも両者併用でも、減量がある程度できていればどれも同程度の効果があった、という結果でした。
「定期的な運動と低カロリーの健康的な食生活はいずれも、たとえ減量ができなくても心血管疾患のリスク因子を改善することが知られている」 「実際には、“何を行うか”よりも“どれだけ減量できたか”が重要であることがわかった」
ま、たしかにそうでしょう。結果をもたらすのに『何をするのが一番楽で、効果的なのか』というノウハウを知りたいのですから。だから、「運動とカロリー制限の両者が重要である点に同意しており、これらを日々実践する成功の秘訣は”楽しむこと”だと強調」していたという米テキサス大学サウスウェスタン医療センター臨床栄養部門長のLona Sandon氏のお話がすべてか。
最近、生活習慣病の管理のベクトルがやっと”楽しむこと”に向き始めた感じがします。10年以上前からずっとそれを主張してきたわたしとしては、うれしい限りです。
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