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「自褒めのススメ」

定期掲載を始めたコラムの今月号が発行されましたので、転載します。ま、内容はここに書いたものを並べ替えただけだから、ちとはずかしい。

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「自褒めのススメ」

体温をはるかに超えた夏の猛暑にいじめられた後、大地震から半年を耐え抜いた疲労感が一気に押し寄せていることと思います。わたしも今年は疲れ果てました。こんな時は、ココロもカラダもバランスを壊してイライラしがちです。健康管理も仕事も思うようにいかないことがたくさんあります。こういう場合、わたしはとことん自分を褒めることにしています。

自分なりに生活の見直しをして自分なりに頑張っているのだけれど、健診結果は今ひとつ良くならない。医者からも保健師からも「まだ努力が足りない」「やったうちに入らない」と言われて打ちひしがれている人、たくさんいるでしょ? ゴルフで、ヘタなりに練習をして、バンカーから一度でリカバリーできたとか初めてパーが取れたとか大はしゃぎしたら、「で、結局スコアはいくつだったの?」「まだまだだな」と鼻で笑われて凹んでしまう状況に似ています。そんな雑音にへこたれることはありません。いつも挫折していた自分が今回は頑張れたのだから、自分を素直に褒めてやってください。“日々の空腹感が楽しみになってきた自分”“動かずにはおれなくなってしまった自分”に対して「オレって、すごいぞ!」とこっそり自褒めしてやれば、それだけでスッキリできます。

例年にも増して忙しい毎日。ふと気付けば、なんか自分だけ他人よりたくさん仕事を押し付けられている気がしないでもない。ぎっちり詰め込まれたスケジュールにため息をつきながら粛々と仕事をこなしていると、アテンダントのお嬢さんが申し訳なさげに診察室のドアを開けることがあります。これは、予定になかった仕事をさらに頼まれることを意味します。以前はそれだけで腹が立っていました。「担当者が決まっているのに何故そのしわ寄せをオレがしなきゃいけないの?」・・・苛立ちの空気に気圧されてそっとドアを閉めるお嬢さん方、本当に申し訳ありませんでした。今は、ちょっと迷惑そうなポーズは取ってみますが、ちゃんと何でも引き受けます。昼休みを少し削ることもたまにはありますが、そんな時にはしっかり自褒めすることにしています。「人一倍働いて文句ひとつ言わないオレって、カッコいいよね! みんな、オレに惚れるなよ!」みたいな。このセルフケアはとても大事です。むかしは夕方になると深いため息で萎れた顔をしていましたが、最近は「今日も良く働いた。エライぞ、オレ!」と最後に褒め殺して締めくくるので、疲れは残しません。

他人に評価してもらおうとすると思うようにいきませんが、自分で自分を褒める分にはどこまででもつけ上がれます。自惚(うぬぼ)れるって、とても大事な処世術だと思います。

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