やりよるな。
この題名を見て、年に数回排石するわたしが研修医時代に入院してビールを飲みながら縄跳びしたり、ボーリングに行ったりしていたのを思い出しました。まさか、腎結石患者をジェットコースターに乗せて検討したのかなと思いましたが、書いてあることを読んだら、全然違っていました。
3Dプリンタで作った腎臓モデルをバックパックに入れてジェットコースターに60回乗り、その排石率を検討したというもの。ジェットコースターはウォルト・ディズニー・ワールドのビッグサンダー・マウンテンとスペース・マウンテンを使用したのだそうです(米ミシガン州立大学のDavid Wartinger(The Journal of the American Osteopathic Association10月号))。
「結石の排出率は、腎臓モデルをジェットコースターの前方座席に乗せた場合は約17%、後方座席に乗せた場合は約64%まで上昇した」そうで、Wartinger氏は、「小さな腎結石のある患者では、中等度の強度のジェットコースターに乗ることが有益になりうる場合がある。結石が詰まる大きさになる前に排出できれば、手術や救急科受診を避けられる。結石の破砕術などの治療を受けた後や、妊娠を計画する前にジェットコースターに乗れば、結石が大きくなるのを予防できるかもしれない」とコメント。
結果はよく分かりました。腎臓結石のヒトは治療としてジェットコースターに乗りましょう!ってことで・・・でも、この研究、どう考えても教室員の皆さんがディズニー・ワールドのアトラクションに公費で乗りたいという研究デザインですよね。やりよるな(笑)
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