「定期的な運動習慣」
CareNet10/3配信号によると、「定期的な運動習慣をもつことにより、心疾患のある平均的な成人患者では年間2,500ドル(約25万5,000円)、心疾患のない健康な人でも年間約500ドル(約5万1,000円)、医療費を節約できることがわかった」という。アメリカの18歳以上の米国人2万6,000人超の2012年のデータを追跡したものだそうです。
研究者のことばを借りると、「適切な身体活動は、疾患リスクや医療費を低減するための最良の薬ということだ。心疾患や脳卒中と診断された患者などのハイリスク群であっても、定期的に運動していれば、入院や救急科受診、処方薬を必要とするリスクがはるかに低いことがわかった」といい、「活動量の低い心疾患患者のうち20%が運動目標を達成すれば、米国の医療費を年間数十億ドル節約できると推定」されたというのですが・・・。そんな単純なはなしではなく、日々運動をする習慣ができている患者さんは、生活リズムや食事やストレスなど、その他のいろいろを改善させる意識ができているに決まっていますから、やはり総合的な「包括リハビリ」の成果だと云うべきなのだと読み解きました。
もっとも、まずは運動習慣から・・・「がんばって運動はしているけど、他は何も変えない」という人も、無意識のうちに生活は自ずと変わるものだし、運動習慣ができると他にもがんばってみようかなと積極的になるものです。行動変容のきっかけ作りにはこの金額換算の成果発表は有効なのかもしれません。
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