2つのこと
「一度に2つのことをする」というのは実はとても高度なことなのだそうです。小学校高学年になってからやっとできるようになるのが普通だとか。
私たち夫婦が通っている少林拳教室には、最近小学生の兄弟がくるようになりました。たしかに小学校1年生の弟くんは、号令を掛けながら型をするのが苦手です。基本功をやっていると号令を忘れ、号令をしていると手足が動かない・・・「こんな簡単なこと、なんでできないの」とお兄ちゃんが笑い、本人はバツの悪そうな苦笑いをするのが常ですが、それが当たり前の様です。だから、鼓笛隊とかマーチングフェスティバルとかは、小学校低学年の子たちにはかなり難しいことなのですね。
一方、高齢者の認知症予防の教室でも、一度に2つのこと、3つのことをする体操があります。時々そういう研修会でわたしも一緒にやってみますが、これが意外にできません。成人には当たり前のこの機能が、かなりの高次機能であること、最初に奪われていく機能だということを自分で実感しています。
これから、子どもたちはそういう優しい目で見てあげることにします。そして、自分はいつまでもそれを失わないように日々訓練したいと思います。
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