今さら「噛め」って?
「よく噛んで食べる人は、速く食べる人に比べ、2型糖尿病やメタボリックシンドロームを発症しにくいことが、京都大学や国立循環器病研究センターの研究で明らかになった。」って。
京都大学の研究チームが、滋賀県長浜市の住民を対象に行われている「ながはま0次予防コホート事業」のデータを解析した研究では、噛む能力があると2型糖尿病リスクが半減することが分かったそうです。
国立循環器病研究センターは、新潟大学、大阪大学との共同研究「吹田研究」の中で、咀嚼力を示す「咀嚼能率」が低下するとメタボリックシンドロームを発症しやすくなることを世界ではじめて明らかにしたらしい。
って。そんなこと、今さら云う? 私なんかもう10年以上前から人間ドックの結果説明ではこれしか云ってないよ。「とにかく噛み倒す習慣づけが大事。30回なんて数えていたら味が分からないでちっともにおいしくないから、それよりも『まだ噛める』と思ったら吐き出してでもとことん噛みなさい」「好きでもないものを噛んでてもつまらないから、好きなものだけをいつもの半分しか並べない勇気を持ってください。そうすればそれしかないからイヤでもいつまでも噛んでいます」と、ずっと説明してきましたよ。わたしに云わせれば、こんなデータ、「今さら」ですよ。
<噛む回数を増やすための7つの対策 >
1 ひと口の量を減らす
2 食事の時間に余裕をもつ
3 歯ごたえのある食材を選ぶ
4 薄味にする
5 食材は大きく、厚めに切る
6 まずは噛む回数を5回増やす
7 ガムに頼らない
つまらんよ。こんなこと考えてたら、食べ物の味なんか全然味わえないよ。
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コメント
脳ドック検索でこちらにヒットしました。
今日人生7回目の脳ドックに行ってきました(毎年受診)
3回目の時に血管が重なっているのか、瘤なのか分からないということで精密検査を受けました。
さらに5回目にまたまた同じ説明で精密検査を受けるように言われ、さすがに不信感がうまれ人間ドックを受けている病院に紹介状を書いてもらい受診しましたが特に急を要するところはありませんでした。
そして今日は今までと違う医師で加齢による変化はあるが異常なしという診断でした。
画像解析で、瘤らしきものもただ生来の血管が太いだけという説明で、ほっとしたと同時になにか腑に落ちません。
投稿: 旅人 | 2016年11月25日 (金) 20時31分
バックナンバーで他の記事読ませていただきました。
参考になりおもしろかったです。
また訪問します。
投稿: 旅人 | 2016年11月25日 (金) 21時57分
旅人さん
投稿ありがとうございました。『脳ドック』検索で私のブログに到達したなんて、ご縁だなと感謝しております。
脳ドックのようにスクリーニングとしての画像診断は見落としのないように「疑わしきは精密検査」が原則ですが、同じ施設の同じ項目で何度も引っかけるのはどうしたものか、と私も思います。うちの施設では当然、前に行った画像と比較し、前回の精査結果の報告を参考に判定をします。同じ所見で精査結果が異常なしであれば、普通は「経過観察」か「軽度異常」と判定するでしょう。それでも未破裂動脈瘤についての再度検査を薦める時は、前よりサイズアップしているように見える場合や、前に精査したことを承知の上でそれでもやっぱり気になる場合です。
今回のドック結果で安堵したということで良いのでしょうが、以前ココで書いたように、大きな所見がないのに脳ドックを毎年受けるのはあまり意味がない様に思います。新たな病変進行が起きないように生活習慣について今後も精進されてください。
投稿: ジャイ | 2016年11月25日 (金) 23時21分