得意、不得意
今年は特定保健指導対象者の実施率がかなり低下していることが先日の幹部会議で話題になりました。数人いる保健師さんの中に、受診者を特保実施に導ける人と導けない人がいるようで、それを保健師さん毎に洗い出して、導けている数の少ない保健師さんに積極的に導く努力をさせるべきだ、という意見が出ました。
今年は実施を促しても「地震の対応で忙しくて、それどころではない」と拒否されて、なかなかそれ以上は強く押せないようなのです。自宅の後始末もあれば役場職員としていまだに対応に追われているヒトたちも少なくありません。保健師さん自身も自らが被災者だから、しょうがないでしょう。それでも、導ける人は導ける・・・これは、「才能」と云えば「才能」。こういう勧誘が得意なヒトと不得意なヒトがいます。わたしは完全に後者です。でも、保健師としての仕事をこれからもする以上、不得意を克服しなければなりません。だから、得意なヒトからその極意を学ぶべく、勉強会や研修会を何度も開くことは重要なことだと思います。
ただ、得意なヒトのやり方を教えてもらっても、不得意が克服できるか、少なくとも実績数が有意に増えるかどうかとなると不確実ではあります。何故なら、得意なヒトの中にとても努力してノウハウを勉強して成果を出しているヒトなんてほとんど居ないでしょ。それは「才能」ですもの。きっと得意なヒトは「え、別に特別なことなんかなくて、普通に声かければみんなオッケーしてくれますよ」と思っているに違いない。プロ野球の長嶋さんがバッティングの極意を聞かれて「来た球を的確に打つ」と答えたのに似ています。ま、それでも、努力した方がしないよりはいいと思います。きっと将来いろいろなところで役立つでしょう。そういう機会をたくさん作ってほしいものです。
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