上品とは(前)
いろいろな場で名刺交換をしますが、最近仕事先でいただく名詞はどれもとても文字が大きくてカラフルでかわいいと感じていました。先日お会いした隣町の病院の保健師さんの名刺もそんな名刺。それに引き換え、私の名刺は・・・地味。シンプルで落ち着いているのですが、正直云って文字が細くて小さいので老眼のわたしは自分の名刺なのに文字(メールアドレスやHPのURLなど)をほとんど読解できません。
今回役職が変わったのでやむを得ず名刺を作り直しましたが、うちの施設の名刺はフォーマットの基本が決められていてあまり大胆な変更を認めてもらえません。「名刺はインパクトが大事だからもっと派手にしてよ!」とお願いしたことがありますが、「下品だから」という理由で却下された記憶があります。ハイクオリティ・ハイセンスが施設を作ったときのコンセプトだから「それにそぐわないものはちょっと」ということのようでした。同じ理由で施設内の掲示物もインパクトより品の良さを重んじ、多くのヒトの目に入るような場所でのポップで”下品”な掲示物は禁止なのであります。
名刺は名前と連絡先を確認するときのための覚え書きなのだから、実用的ですぐに探し出せて読めるものであるのがベストだと思っているわたしとは、センスの点で相容れないものがあります。そんな想いを、先日の名刺交換でふと思い出した次第です。見た目がどんなにキレイでも読めなかったら意味がない。わたしの名刺を読むヒトの大半はわたしと同世代かわたしよりむしろ上の年齢なのだから、わたしよりさらに老眼がひどいヒトばかりなのだよ!と云いたいところです。 (つづく)
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