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上品とは(後)

(つづき)

「お百姓さんが汗水たらして作ってくれたお米なのだから、一粒たりとも粗末にするな」と子どものころから祖母や両親から口やかましく云われて育ったわたしは、お弁当はまず蓋についたごはん粒から食べます。そんなわたしに対して、新婚のころ、「お弁当の蓋にくっ付いたごはん粒なんか食べないでちょうだい、下品でみっともないから!」と都会育ちの妻は頭ごなしにイヤな顔をしました。でもそんな妻も、今ではわたしと同じようにきちんと蓋のごはん粒を食べるようになりました。バブル当時の見栄やプライドの時代と違い、現代社会ではこれを勿体ないと感じられることの方がむしろ当たり前だと分かってもらえたのかなと思っています。

「上品」とはどういうことか? 「下品」とは? あまり考えることはありませんでした。どうでもいいことだと思うからです。一般的に、「上品」「下品」というコトバは周りからみた自分への評価を表すコトバだと捉えられています。だから、「他人からよく見られたい」という想いでつい見栄やプライドにこだわるのかもしれません。もちろんわたしもそれを否定するほど強い人間ではありません。ただ、ちょっとだけ自分の定義と違うのです。陳腐でありふれた(いい加減な発想の)提案をしたり、思いついたことを相手の気持ちも考えずに口にしたり、本当は思ってもいないお世辞を云ったりする行動を「下品」というのであり、自分に正直にマジメに取り組む姿、社会道徳に反しない生き方を普通にできることを「上品」という。「上品」は自然ににじみ出てくるモノだから、日々マジメに一生懸命生きていれば自ずと「上品」になる・・・あえて云えばそんな感じかしら。

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