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正月休み(前)

早いもので、今年ももう1ヶ月が過ぎようとしています。正月のころに書きたいと思いましたが、書けないままに日が経ってしまいました。三越伊勢丹ホールディングスが来年から正月三が日は休業することを検討している、というニュースを元に、日経ビジネスで『働き方の未来』という記事が出ていました。

小売業の「正月三が日休業」に9割近い支持>(磯山友幸氏)

特に最近、わたしも思うのです。「正月くらい世の中みんな休んでもいいんじゃないか?」って。世の主婦たちが必死にお節を作り、それに飽きたときのためにカレーや焼肉の材料もスーパーで買い込んでいる年末。いまだに昔と同じ風景・・・でも、そんなに買い込まなくても、今は正月でも店は開いています。下手をすると元日の昼前に初売りをするスーパーすらあります。いつの間にか、サービス業の常識として『正月休み』はなくなりました。

そんなサービス、本当に要るのか? たしかに便利になって本当に助かっています。「正月になったら何もなくなる」という心配が要りません。特に独り暮らしの男性には心強い。でも、昔は正月といえば静かに粛々と過ぎ行く長閑でどこか凛とした時間でした。世間の皆が「正月はお店は閉まっている」と諦めていましたし、だからこそお節を食べて火を使わずに家族水入らずのトキを楽しむ時間としてとらえることができていました。

(つづく)

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