正直言って面倒くさい?
米国の研究で、「糖尿病患者の約3分の2は、年1回の眼科検診を受けていない」という。糖尿病網膜症患者にまでなると受診率は上がるそうですが、症状もない軽度の糖尿病患者ではさらに低くなるとのことです。
まあ、しょうがないのかなと感じています。日本でも糖尿病患者はかなり増えていますが、症状もないのに眼科の定期受診しているヒトはかなり低いと推測されます。年一回人間ドックで眼底検査を受けている方の中には、すでに糖尿病網膜症らしき出血が散在していために毎年精査指示を出すのに受診しないヒトがかなりいます。内科で糖尿病治療を受ける際に主治医が眼科受診を勧めないせいなのか、それとも一度は受診しことはあるが「経過観察」と云われたからもう問題ないと自己判断しているのか、あるいは受診すると「定期的に来い」と云われたり点眼剤を処方されたりして鬱陶しいと思うのか、たしかに通院継続がむずかしそうだと感じています。糖尿病網膜症になったら後戻りできないし、高い確率で失明につながるのだと説明はしますが、どこか楽観的にとらえている気がします。
それは緑内障も同じです。精査指示を出して眼科を受診して、「緑内障:要治療」とか「3ヶ月後再検」とかいう返信を貰うのに、1年後のドック受診時の問診には、昨年眼科受診したことすら書かないヒト(もちろん継続受診などしていません)だらけ。治療しても変化がないから面倒なので行くのを止めた、という。こういうのはやはり、眼科医の説明不足だと思います。
眼科と歯科は、どうしても定期受診を中断しがち・・・予防的な検診の意義が実感として理解しにくいのかしら・・・かくいうわたしも、歯科にはもう何年受診していないだろうか。
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