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「ある程度」って

CareNet配信の『冠動脈疾患の運命を左右するのはDNAより生活習慣』というタイトルに目が行って読んでみたのですが、

健康的な生活習慣で遺伝的冠動脈リスクはある程度打ち消せる

が本当のタイトル。「ある程度」とか「リスクの一部」とか、微妙にモチベーションをあげさせない表現なところが、気にはなります。

「遺伝的リスクが高く、かつ望ましくない生活習慣である場合、本研究における心臓発作の10年リスクは約11%であった」「遺伝的リスクが高くても、望ましい生活習慣である場合には、10年リスクはわずか5%であり、このことは、健康的な生活習慣の順守によって遺伝的リスクを50%以上も相殺しうることを示唆している」というから、やって損はないという感じですかね。でも、「(心臓発作の)強力な家族歴を有する多くの患者は、コントロール不能な問題を有する運命にあると感じている。われわれのデータは、家族性リスクが高い場合であっても、自身の健康状態はコントロールできるのだと患者に安心感を与えるものであると私は考える」という研究者(ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院Sekar Kathiresan氏)というところまで読んで、ちと興味は失せました。

そうじゃない。心筋梗塞の家族歴があるとか、動脈硬化の原因になる疾患(糖尿病や高血圧)の家族歴があるというヒトはそうでないヒトより明らかに虚血性心疾患を起こす確率が高い。だからこそ、それは生まれたときから分かっているのだから、若いうちから他のヒトよりしっかりと生活習慣を意識する必要がある。というか、そうすることで、他のヒトより積極的に健康的な人生を送ることができるし、子どものときからの習慣なので苦痛を伴わない。選ばれし幸せモノである。

ということだ、とわたしは結果説明のときにお話しています。

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