それはそれでいいけれど
BMI値範囲が18.5~22.4で、代替健康食指数(AHEI)が高く、身体活動度が高値で、飲酒は適度、たばこは吸わない人が、最も早期死亡リスクが低いことが、米国・ワシントン大学のNicola Veronese氏らによる、医療従事者追跡調査(Health Professionals Follow-up Study)と看護師健康調査(Nurses’ Health Study)の男女2つの大規模な前向きコホート研究の結果、明らかにされたそうです。
それはそれで極めて当たり前のことだからいいのですけれど、「だからどうしろ」というのだろう? その元気で長生きだったヒトの生活習慣はきっと昔からそうなのだろうし、乱れていた生活を修正したらこれだけ寿命が伸びた!というデータではない(実際それを算出するのはむずかしいでしょう)のは明白。「こんな生活をしたら元気で長生きできるからそうなりたかったら今から修正しましょう!」という提言だとしたら建設的ではない。そうなるかどうか分かってはいないのだから、ただ単にそうではない人生を送っているヒトのココロを凹ませるだけの話。そんな人生を送っているヒトには気分が良いけれど、無理矢理生活習慣を変えさせるモチベーションにはなれそうでなれない感じがします。
トップアスリートがみんなこんな生活をしているという紹介があったとして、自分も真似をしてみよう!と考える市民が何人いるか? わたしは、「さすが。やっぱり、トップアスリートになるヒトは違うなあ。自分には無理だな」と思って、せいぜいファンになるくらいでしょう。
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