牛乳摂取と認知障害
先日のCareNetで配信された記事。『牛乳摂取量と認知障害の関連についてメタ解析を行ったところ、これらに有意な逆相関を認めた』というものです(Nutrients誌2016年12月号)。まだ関連性をきちんと立証できるまでにはならなかったとのことですが、要するに、(特にアジア人では)毎日きちんと牛乳を飲んでいるヒトの方が認知障害を起こしにくいということを確認した、という研究発表です。とりわけ虚血性脳卒中患者ではその傾向が顕著だということだから、脳梗塞患者さんは積極的に牛乳を飲みましょう、ということのエビデンスを提示しています。
牛乳なんて毒だから飲むな!飲むなら最低限の量にしておけ!牛乳ばかり飲んでいる欧米人の方が骨粗鬆症は多いんだぞ! あんなヒトよりはるかに図体の大きい動物の異種タンパクの、それも当の牛たちは子牛のころしか口にしないモノが、ヒトのカラダにいいはずがない・・・という持論を疑う気のないわたしですが、そんなわたしでも、「牛乳が認知症予防に有効である」というのなら、やむを得ないから少量だけなら飲んでもいいかな、と思う。ま、毎日飲んでいるR-1(明治)というヨーグルトを牛乳の類として同じ効果があると認めてくれるのであれば何も問題はないのですが・・・。
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