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血管不全

先日、第42回ニュータウンカンファレンスに参加してきました。日進月歩の心臓核医学の研究会ですが、その冒頭の山科章先生の特別講演『非侵襲的に血管機能と冠動脈を評価する』が一番勉強になりました。循環器内科医の山科先生が予防医療に力を注ぎ始めたきっかけが今の自分に重なる気がしたからです。

一次予防の取り組みにはハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチがあります。動脈硬化を予防して脳卒中や心筋梗塞にならないようにするためには、動脈硬化の危険因子がたくさん重なっている危険な人たちを選び出して個別に生活指導したり治療を開始したりするハイリスクアプローチが効果的ですが、まだほとんど何も問題がない状態から生活を見直してハイリスク群にさせないように集団で指導するポピュレーション(集団)アプローチの方が効率的で皆が健康でいられます。まさしくわたしたちが日々行っている仕事です。

でも、何もない人にがんばらせようとしてもなかなかがんばれません。日々の煩悩と戦うほどのモチベーションが上がらないからです。だから特定健診や健康日本21の活動でそう画期的な成果を得ることができない。それに対して、自分の血管がほんの少しだけ悪化している人にその事実を知らしめすと、がぜんやる気が起きて来るもの。だから血管年齢(脈波伝播速度など)・・・血管の硬さや内膜の傷み方を測定して血管をターゲットにする管理法が重要だと考えたそうです。二次予防にあまり興味をもてなくなっているわたしですが、このレベルの人たちへの啓蒙活動(1.5次とでもいうのでしょうか)はとても重要だと再認識させられた次第です。

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