ストレスの二重攻撃
「去年、先生に云われてタバコをやっとやめました。それなのに、今度は酒ですか? 」と先日ある男性受診者が大きなため息をつきました。だって、胃のびらんが例年より強いし、γGTPもいつになく高いのだからやむを得ないではないですか。
「無理ですよ。毎日のストレスを乗り越えるのに酒でも飲まんとやってられんのですよ」と彼は云うのですが、そんなことないと思いますよ。仕事のストレスを和らげるために飲む酒が、胃にとっては仕事のストレス+酒からのストレス・・・和らげてくれるどころか、二重攻撃に見舞われているわけですから、たまったものではありません。
アタマは癒されても、カラダは癒されないだけでなく、みるみるヘトヘトになっていっています。健診の検査値にこういう異常が出て悪化するということは、明らかにカラダのギブアップ宣言。かなりヤバイと思います(某小学校で「ヤバイ」を使用禁止にしたのが話題になっていましたが、この使い方は正解のはず)。何とかアタマの洗脳を振り切って、正気に戻ってほしい、と心から祈りました。よほどわたしが必死の形相をしていたのか、「考えておきます」と最後は彼も苦笑いしながら診察室を出ていきました。
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