« ストレスの二重攻撃 | トップページ | トラウマのフラッシュバック »

ほんとは怖い?

毎年人間ドックを受けに来られるアラフィフ男性。いつもほとんど問題ない健診結果だったのに、昨年は中性脂肪が1000近かったり血圧が150を超えていたり、さらに肝酵素も軒並み高値で、たくさんの精査指示が出たようです。でも、数ヶ月後の職場の健診ではほぼ正常に戻っていたとのことで専門医の受診はされませんでした。そして今年、各々の検査値は何もなかったかのように正常値に戻り、前々回とほぼ同じ。昨年だけがまるで別人のデータのようでした。こういう経過をたどる人は意外に少なくありません。

よほど人間ドックの直前に乱れた生活をしていたとか毎日が宴会だったとかいう明らかな原因があるのなら良いけれど、この男性のように昨年は何がそうさせたのか想像すらつかない場合・・・「まあ何はともあれ、今年は一昨年と同じレベルに回復して良かった」と喜んでもいいものでしょうか。何も意識せずして改善したということは、今でも時々、陰で昨年のようなトラブルを起こしている可能性が高いのではないか? 単にたまたまタイミング的に表に出ていないだけなのではないか? そんな懸念が払拭できません。せっかく体内の不調を表現したのに気づいてあげられないまま今後何かが悪化したとしたら、申し訳ない限りです。

こういう経過をたどった人は、元に戻ってラッキーと楽観視せず、何も心当たりがなくても自らの生活を今一度顧みることが必要なのではないかと思った次第です。

|

« ストレスの二重攻撃 | トップページ | トラウマのフラッシュバック »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ストレスの二重攻撃 | トップページ | トラウマのフラッシュバック »