権利と義務
「◯◯先生は、9時から勤務の契約なのに診察室に9時にやってくるので、実際の業務は10分くらい遅れて開始せざるを得ません。先生から◯◯先生に厳重に注意してください」
わたし、こういう類の苦情受けをさせられる立場なのですが、まあ正直云ってあまり気乗りはしません。注意すべきことは注意しなければならないと思いますし、実際9時から業務を始めないのは契約違反になるわけですから、云うことは云いますけど。なんか、大の大人なんだからいちいち小言を云っても一緒ではないか?という気持ちが払拭できないのです。開始が10分遅れたところでやるべき仕事量はきちんとこなしてくれているし、10分遅れたことで苦情が出ているわけでもありません。医者がそうだと示しがつかないとか、職員全体の士気に影響を与えかねないとか云う人がいますけど、そんなことないと思いますよ。
昔は、始業時刻にきちんと始められるようにするには最低でも30分くらい前には現場に来て準備しておくべきだと先輩や上司に教わったものですが、今は労務管理が厳しくて、それは上司命令か? その30分間は超過勤務として加算していいのか? などとうるさいから、ギリギリまで働くな!と指示されたりすると聞きます。これもまた世知辛いお話。自分の仕事にプライドを持っているならば、自分のパフォーマンスが最大限に発揮できるように自分でペースを決めて仕事したっていいじゃない? それは権利とか義務とか契約とか、損だとか得だとかそういう次元の話ではないと思うのだけれど、これもまた誰かがどこかで騒ぎ始めて世間の意識を変えるまでに陽動した結果なのでしょうか。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- パンツのゴム(2021.02.22)
- 休日の朝(続編)(2021.02.19)
- 地元飲食店応援プロジェクト(2021.02.15)
- 休日の朝(2021.02.13)
- 昭和の発想(2021.02.11)
コメント