メタボと硝酸塩
野菜摂取量は全国最下位レベル、メタボリックシンドロームの有病率は突出して全国第一位、急性心筋梗塞の有病率も全国トップレベルにあるという沖縄からの研究報告が欧州糖尿病学会(EASD)発行の医学雑誌に掲載されたという情報です。
『野菜に含まれる硝酸塩などが不足した食事を長期にわたり続けると、たとえ食べ過ぎやカロリーの摂り過ぎでなくても、メタボリックシンドロームを発症し、心臓病を併発して早死するおそれがある』ということだそうです(琉球大学大学院医学研究科薬理学の筒井正人ら)。それでもって、食事で摂取する硝酸塩の60~80%は野菜に含まれるから、ホウレンソウ、レタス、サニーレタス、サラダ菜、春菊、青梗菜などの緑葉野菜を積極的に摂ることが重要だということを実証した研究データのようです。
最近は、葉物野菜だけ食ったところで栄養素の補給が不十分だとか、野菜の繊維質を摂ることでは糖尿病の血糖コントロールにはあまり影響がない(穀物線維が重要)とか、とかく単なる『野菜』の風当たりが微妙に強くなっていたところですから、葉を食うことの重要性を示してもらって良うございました。たしかに沖縄県民は野菜を食いません(というか、沖縄で食べ物屋に行ってもあまり葉っぱ頼みません)。でも、ゴーヤチャンプルとかは沖縄の食べものでしょ?昔からの沖縄県民はこんなの食っているから大丈夫だったとか?
正直云うと、この研究報告から何が起きるかというと、全国で野菜の消費量が増えることよりも硝酸塩を含むサプリが急に売れ始めるのではないか、と感じているのはわたしだけでしょうか。
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