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危険因子の認知度

糖尿病は心臓病や脳卒中の要因 5割以上が知らない

厚生労働省研究班(指定研究)の「NIPPON DATA研究」によると、心筋梗塞や脳梗塞の危険因子とて、高血圧やコレステロールが重要であることは世間で十分認知されているのに対して、糖尿病や喫煙が重要であることを知っている人は半数にも満たなかったそうです。

わたしたちのような特殊な仕事をする者にとっては当たり前のことを、世間のヒトたちは意外に知らないのだと思い知りました。「こんなこと、毎日のようにテレビでやっているじゃないの?」と思っていましたが、観ているヒトのアタマの中には残っていない。糖尿病で目がやられるとか腎不全になるとかと同様に「動脈硬化になる」とは知っていても、動脈硬化と心筋梗塞や脳梗塞が同類のものであることがピンと来ないというヒトも多いのかも。タバコ=肺がん・COPDと考えているけれど、一吸い、一吸いで動脈壁を傷つけていることをもっとアピールすべきとも思いました。基本的に、”太った、痩せた”の用語には敏感だけど、心筋梗塞とか脳梗塞とかは自分とは無縁の特殊な病気だと思っているからこそ、アンテナが低いのでしょう。

「腸内フローラ」とかは全国のおばちゃんたちがみんな知っている高度な医療情報なのだけれど、これもまたダイエットに良いか悪いかでしか観ていない・・・ということはマスコミがそういう切り口でしか情報提供しないのが悪の根源なのかもしれません。「今日、帰り道で突然心筋梗塞で倒れても全然驚きませんよ」とわたしがいつも人間ドックで発している程度のコトバは、テレビでもっと頻繁に云ってもらわないと世間の皆さんにはピンとこない、ということを物語っている気がします。

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