原因究明(前)
「カラダのあちこちが痛いのだけれど、これは何科に行けばいいでしょうか? 」
「先月から右の向こう脛がピリピリするのだけれど、どこかこれ診てくれるところを教えてください」
健診の医師をしていると、こういう相談をよく受けます。診療も治療もできませんが、それをしてくれる専門医に導くトリアージはわたしたちの大事な仕事ではあります。でも、こんなよくありがちな症状については、実は決め手がありません。わたしはいつも正直に答えます。
「ん〜。大変申し訳ないけれど、これをまともに診てくれるところはないかもしれません。何科に行ってもちょこっと検査して『特に問題ありません』と云われるでしょう。『自分の専門領域じゃないから他を当たってちょうだい』と門前払いされた挙句、何の答えも出ないまま各々の専門医たちにたらい回しされるかもしれません。とりあえず行くなら◯◯科ですけど」
正直にお応えするせいかもしれませんが、相手は決して不満そうではありません。想定の範囲内の答えなのでしょうか。 (つづく)
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コメント
自分もそうゆう目に会ってホメオパシーに出会い、鍼灸師となり、站椿を学びました(笑)。代替医療業界では何科や病名など関係ありませんので。「状態を整える」だけです。
そういやヒューレン博士が「オポノポノにしてみれば、近所のごみ問題も、国際紛争も関係ない。同レベルの問題である」とか言ってたような…。まあ、根本原因である否定的記憶をクリーニングするだけですから、当たり前です。
投稿: コン | 2017年4月 2日 (日) 16時37分
コンさん
ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています、ですね。実家の墓参りの時には『十句観音経』を唱えますが、家の仏壇の前ではいつもこれ。さすがに何も考えなくても格好はいい加減でも、なぜか口はこれを言うのが習慣になってしまいました。
投稿: ジャイ | 2017年4月 2日 (日) 22時44分