運動と野菜の前に禁煙を
<肺の生活習慣病「COPD」 運動と野菜の摂取でリスクを下げられる>
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の予防に運動と野菜が効果的である。筋肉から分泌されるアイリシンというホルモンが運動によって増加して心肺機能の改善が促されるという大阪市立大学の研究グループの報告と、果物や野菜を積極的に摂るとCOPD発症リスクが激減するという報告とが紹介されています。たしかに、「たばこを吸うとビタミンCが破壊されてHDL(善玉)コレステロール値が低下するから、喫煙者は積極的にビタミンCのサプリを飲みましょう」などという進言をどこかの学会か学会誌で読んだことがあります。
もちろん、これ微妙な表現でごまかしていますけど、禁煙のことにはひと言も触れずにこのデータを紹介しているところに何かの意図を感じずにはおれません。ヘビースモーカーが運動と野菜に取り組んだところで知れているという気がしないでもありません。COPD予防はあくまでも禁煙ありきの話だと思います。でも、たばこをスッパリ止めはしたけれどすでに肺気腫になっていて症状の改善があまりない、という人は試してみる価値はあるのではないでしょうか。もっとも、運動はどうしても息切れが先に立ちますから、それなりの専門的指導を受けることをお勧めします(こういうのはどういう施設に相談に行ったら教えてくれるのでしょう?)。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 運動は免罪符にあらず(2024.12.06)
- 認知症予防の野菜(2024.12.03)
- 家庭内予防(2024.12.02)
コメント