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何も考えない焦り(後)

(つづき)

わたしは父の子、カエルの子。わたしも、しなければならない仕事は職場で仕上げてしまいたい、というか、「勤務時間内に仕上げられないような仕事はしない」と割り切ることにしました。わたしに与えられている仕事量は決してわたしの能力以上のものではありません。わたしよりも優秀な若いスタッフたちや同僚の医者たちが与えられている仕事を羨ましいとも思いませんし、間違っても横取りしたいと思いません。

先日地震の後の補修工事に来てくれた職人さん方は、その多くが関東から派遣された若者たちでしたが、彼らは決まった時刻になると何をしていてもすっと居なくなります。休み時間と昼休みと、呆れるほどにキチッと取って、そして、時が来たらどこからともなくサッと現れて、何事もなかったかのように仕事を再開し、そして決まった時間に決められた行程をきちんと仕上げて帰って行きました。今の労働者はこれが常識だと聞いています。これです。仕事時間内に仕事が終わらないのだとしたら、それは最初の工程表作りに誤りがある。昔のように、できなくてもとにかくやるべき内容をまず詰め込めるだけ詰め込んで、溢れた分を夜に残業したり持ち帰ったりすることを美徳とする時代ではありません。

自分の実力にあった内容で、身の丈の仕事をする。理想と完璧なる達成を得るためにかえって疲労困憊するようなことは、すべて自分で行わずに他人に任せる。もう、この歳になったら、そういう生き方でも、給料泥棒とは云われますまい。と、ここまで達観してしまったわたしに焦りなど微塵もありません。

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