白米と緑茶
いろいろ研究されているのですね。でも、最近こういう相互関係の研究が増えてきていることはとても良いことだと思います。あれがいい、これが悪い、の単体の研究はやりやすいし因果関係が明確なので報告が多いですが、実生活ではひとつの事象に対して肯定的な食材と否定的な食材を一緒に摂るのが普通(そうでないとただの”偏食”になってしまう)。だから、一緒にしたらどうなるのか?ということが、実生活では重要です。
この九州大学の研究は、白米の量と糖尿病リスクが正の相関で緑茶の量と糖尿病リスクが逆相関を示す中で白米と緑茶を一緒に摂ったらどうなるか調べたら女性だけはリスクを軽減させられた、というものです。「白米大好きな人はせめて一緒に緑茶をたくさん飲みましょう!」と。白米は噛まないと食後高血糖を助長し、緑茶は食後血糖の上昇を抑える・・・まあ、当たり前の結果と云えばそれまでしょうか。ただし、白米大好きで大量食いする人は基本的に噛みません。噛まずに飲み込む米の喉ごしが大好きらしい。そんな人にお茶を与えると一層流し込むのじゃないかと、そっちの方が心配です。それにしても、どうして男性には白米摂取量と糖尿病発症リスクの正相関すら認められなかったのでしょう? 男の方が噛まずに流し込む人が圧倒的に多いはずですが。
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