乳製品のこと
抗加齢医学会総会の話題も今回までにします。
国際医療福祉大学の太田博明先生のお話『健康寿命延伸のためのロコモ・メタボ予防に対する乳類とMBPの効果』をランチョンで選んだのは、典型的なアンチ牛乳派のわたしを論破してくれるような内容が聞けるかと思ったから。でも、残念ながら途中でついうたた寝などしてしまいました。牛乳を完全否定する気はありませんが、牛乳の風評被害が風評被害であることを証明するデータを並べているのを聞きながら、それはきっと正しいのだろうけれど、それが牛乳でなければならない根拠が分からないという部分が理解できなかったのが残念でした。
そういうわけで、その内容に言及はしませんが、実はその翌日の実地医科スキルアップセミナーで京都大学名誉教授の和田洋巳先生が云われたことの方が印象に残りました。和田先生はもともと消化器外科医でしたが食事でがんを治す治療に目覚めて実践している先生。その先生に「当然、ヨーグルトとか牛乳は大事ですよね」と質問した人がいて、そのときに即答されたのです。「あまり意味がないと思います。乳製品はカラダがアルカリ性の環境にならないと骨に吸収されず大部分が大動脈壁に付着します。乳製品はそれ自体が酸性になる環境が多いので、乳製品だけで骨密度を高めるのはほとんど期待できません」と。
その真偽は存じませんが、とても理論的に話される和田先生のコトバにはとても説得力がありました。『和田屋のごはん』を買って、読んでみようかしら。
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