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検査をしてもらったら?(後)

(つづき)

病気の相談を受けたときにこっちが咄嗟に医療的な頭の巡らせ方をしたそのままを口にしているのがいけないのだと思いますが、病院は薬屋さんやデパートではありません。その症状で何の検査をするかは受診先の医者が考えて決めることです。検査を受けるために受診するわけではないのに、いつの間にか受診者が検査を指定しようとしますし、想定していた検査をしてくれないと不安になり、不満を持つ。そして結局、自分の思った検査を受けたくて人間ドックを申し込んだりする、本末転倒の流れになる・・・これは、相談を受けたときのわたしたちのコトバの選択が悪いのだと思います。「脳梗塞かもしれないから一度脳神経の専門家を受診してみたら?」「膵臓がんや胆のうがんが気になるから念のために専門医を受診して相談してみたら?」と云えば良いこと。常日頃から注意しておかねば、と思いました。

この風潮は、きっといつの間にか世に溢れるようになったテレビの健康番組にも責任があると思います。名医と称する医者が出てきて「こういう症状のときはこういう検査を受けると分かります」みたいなことを気軽に口にするから、当事者は自分で受けるつもりの検査を勝手に決めてしまう。保険診療の世界の中で、問診をきちんととることなく、診察をすることなく、希望する検査をほいほいする医者はヤブ医者か営利目的のニセ医者。その検査が本当に必要かどうかは、名医なら問診と診察でだいたいわかるものです。

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