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何らかの制限をかけるのがアンチエイジング(前)

「先生の質問の根本には、『食事制限は”がまんすること”』という前提があるように思われますが、この方法は”がまん”はないので、『いつまでするか?』とか『どれくらい改善したら制限を緩めてもいいか?』などという概念がもともとありません。続けたいだけ続ければいいことです」

今年の日本抗加齢医学会総会(第17回)は1週間前に東京でありました。わたしが一番楽しみにしていた北里大学の山田悟先生の講演<緩やかな糖質制限食、ロカボが拓く明るい未来>の講演後に出された座長からの質問に対する先生の答えが、まさしくロカボの真髄だと思いました。

何らかの制限をかけるのがアンチエイジングではあるが、それならメタボや生活習慣病に対する食事制限は何がベストなのか・・・カロリー制限か糖質制限かタンパク質制限か・・・いまだに論争が絶えません。実際、このセミナーでも糖質制限推進派の山田先生の3題後にはタンパク質制限推進派の古家大祐先生(金沢医大)の講演がありました。山田先生のやり方は”緩い糖質制限”です。「カロリー制限もタンパク質制限も年齢に関連した疾患(代謝性疾患やがんなど)には有効であることは間違いないけれど、問題は低栄養に伴う弊害である。たとえば、若年者に食事介入すると食べない人の方がかえって寿命が短くなるというデータがあり、カロリー制限による低栄養の問題が無視できません。年齢が上がるとフレイルとかサルコペニアとかの問題にも繋がっていきます」と云われていました。 (つづく)

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