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繋がっていること

連載コラムの〆切りを前にどうしてもしっくりくる文章が出来上がらなくて、とりあえず3つの文章を書きました。職場のスタッフに見せて好評だった1編を提出したので、残り2つはボツになります。何か勿体ないので、一部をここに書いておきます。

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『繋がっていること』

(前略)

「切れたモノを繋ぐのはものすごく難しい。でもほんの少しでも繋がっていたら次に進める。そんな想いでこのイベントを企画しました」・・・先日、ある復興イベントを開催した実行委員の学生さんがそんな気持ちを語っているのをラジオで聴きました。そうなんです。完全に切断されてしまった神経をつなぎ合わせるのは神の手を持つスーパードクターでも容易ではありませんが、少しでも繋がっていればそこから生き返る可能性がある。切り倒された樹木は枯れるだけだけれど、深い傷を負った木はむしろ前より逞しく生い茂る。ラジオから流れる熱い想いを聴きながら、そんなことを考えた次第です。関わり合いが消えてしまったら終わり・・・昨年、避難所巡回をしていた時に『声をかけること』が如何に大きな力になるかを実感した私ではありますが、その後その想いが徐々に萎えていっていることを否めません。被災した直後は、今まであいさつすらしたことのない近所の若者や老夫婦と身内の様に肩を寄せて励まし合いました。あの時の“お節介と図々しさ”は、変わりゆく私たちの街と人間関係の中で、人として、今一度呼び戻さなければならない重要なことだと感じます。

そよ吹く風。まったくの無風ではその存在すら気づかれないのに、初夏の蒸し暑い日差しの中でほんの僅かでもそよいでくれるならば、その圧倒的な存在に皆が感謝するでしょう。

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