病名
うちの妻と彼女の元同僚が話しているのを横で聞いていました。自分の今の症状が感染症の様だけれど、病名は何なんだろう?という議論です。とても重篤な病気、少なくとも早々に抗生剤などを服用したり病院受診を急いだりしなければならないものかどうかを議論している様です。
そこで聞こえてくる言葉、『アレなら普通見られるはずのあの症状が出てないから大丈夫だよね』・・・なんかとても気になったのです。医療従事者ですらそんなですから、一般庶民の方がこういう会話が多いんじゃないかしら。現代は、気になる症状の病名は病院を受診するのではなくて自分でネットで調べる時代です。そこに書かれている、誰かが記した記事を読んで、書かれている典型的症状を自分のものと比べていく中で、「この症状は自分にはないからこれじゃないな」と安堵するのは、あまりに短絡的で危険ではあるまいか。
資格試験とか殺人犯探しをしてるのではないのです。もちろんその病名の定義になる様な必須症状はなければならないけれど、多くの病気はそんな教科書的な典型例ばかりではないはず。 九割がた合致しているのに、当てはまらないことがひとつ見つかったからこの病気ではない、と否定できるものかしら。二人の会話を聞きながら、「なんか違うんじゃないの?」と心の中で思いながら黙って聞いておりました。いやいや、ヤブ医者のわたしが横槍を入れたところで聞く耳を持つ様な人たちではないので(笑)
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