家族の変化と脳卒中
最近はやりのJPHC研究(Japan Public Health Center-based Prospective Study)です。日本人のビッグデータから解析される日本人の疫学データです。「日本人の家族構成の変化と脳卒中発症を検討したところ、家族(とくに配偶者)を喪失した男性は脳梗塞リスクが高く、一方、家族(とくに親)が増えた女性は家族構成が変わっていない女性より脳出血リスクが高かった。PLOS ONE誌2017年4月13日号に掲載」と書かれています。
・家族を一人失うと脳卒中リスクが増加し、特に配偶者を失うと男性では脳梗塞、女性では脳出血が有意に高くなった。
・女性は、親を家族に迎えると脳卒中リスクが増加した。
・配偶者の喪失に他の家族の増加が伴うと男性では増加した脳卒中リスクが消滅したが、女性ではリスクが増加した。
ま、さもありなんの結果だと感じます。基本、男は『さびしんぼ』で一人では生きていけない。女は(親の同居問題はもちろんですが)自分のペースで好きに生きていたい。そんな感じでしょうか。配偶者の四十九日法要が済んだ後、とかく男は萎んでしまい、女は前より若返る・・・語弊があるかもしれないから軽はずみなコトバで普遍化はできませんが、少なくともわたしの周りの皆さんを観察していると、そんな印象をうけております。
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