ポジティブサイコロジーのメルマガ
そのむかし、日本抗加齢医学会の学会員に登録したころ、「先生、そんな怪しい学会には近付かない方がいいですよ」と何人かの先生に忠告を受けたものです。『アンチエイジング』が、ここまで知名度を上げ、予防医学の中心的存在になるとは思いもしなかったかもしれませんが、わたし的には想定の範囲内でした。この学会から派生したものに、「日本ポジティブサイコロジー医学会」という学会があります。
これがまたマニアックです(笑) 「人生、ポジティブシンキングで前向き思考すれば健康になる」「幸せは健康をもたらす」という概念・・・もともと精神科を志して医者になった自分にとって、この世界はワクワクする世界なのですが、ただいかんせんアウトローなので、学術集会も精神科領域の関係者を中心に小さな研究会みたいな感じ。毎年、学会参加させていただくのですが、身内感満載の空気の中で、外様感に包まれながら丸一日を過ごします。それでも、参加する学会の中では、一番得るモノが多い学会です。
そんな学会からメルマガが発行されるようになりました。ポジティブサイコロジーに関する興味深い論文の概要の紹介です。マニアックですし専門的で和訳がちんぷんかんぷんのもありますが、なんか積極的でまさしくポジティブな取り組みだと思いました。6月号の内容は、
1)他者のためにお金を使うことは心臓に良いのか?
2)主観的幸福感、うつ症状、神経症傾向に関連する遺伝的バリアントを同定
3)慢性疼痛治療におけるマインドフルネス・ストレス逓減法の効果
4)人の世話をすることは致死率低下と相関する
5)人生の意義と日々のストレッサーに対する適応力
6)感謝の気持ちと幸福感に関する日々の日記による検討
どうです。マニアックでしょ♪
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