「やせなきゃいけませんよね?」
「やせなきゃいけませんよね?」
人間ドック受診者のみんながみんな、こう云うのですよ。どうしてなのでしょう? 一体いつからこうなったのでしょう? おそらく、医療従事者や保健師さんやテレビコメンテーターやあるいは健康商品販売のメーカーやから常に刷り込まれてきた結果、洗脳されているのだという印象です。
なぜ、「やせなければいけない」と思うのか? やせないと健康に悪いのか?というか、やせたら健康になるのか? 「やせたら何もかもがよくなりますから、とにかくやせましょう!」という保健指導をしている健診施設があると聞いています。でもそれは違う。努力して生活改善に取り組んだ結果として、メタボのお腹が小さくなって体重が減ることはあっても、無意味にダイエットしても良くならないものは良くならないし、やせる必要のない人がやせたらかえって健康を害することもあるということ、もっとあからさまに云ってほしい。世の中、やせた人が勝者で、やせられなかった人が敗者、という構図こそが正義のように云うもんだから変なことになるのだ!
「出っ張ったお腹がカッコ悪いから」とか、「モテたいから」とか、「娘に嫌われるから」とか云う理由でやせるのは全然問題ないのです。もちろん、目標を『やせること』にしてもなかなか達成できないのだけれど、目標を『やせること』にしないとなかなかモチベーションが維持できないし、『やせること』以外を 目標に掲げると、なんか逃げた感じ、姑息な感じになるのも事実です。
目標は何でもいいのだけれど、「ただやせたらいい」というわけではないことはお忘れなきように。
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