越えられるか、60歳の壁
他人事だと思っていた還暦の節目が1年以内にやってきます。そんなもの単なる”人生の通過点”だと思っていましたが、近づくにつれて何も見えなかった大きな壁が目の前に徐々に姿を現して立ちはだかろうとしています。『厄明け』のときに感じた”別人への変ぼう”と同じくらいの感覚の変化があります。あのときも、「『厄明け』とかいったって単なる通過点なのだから何も起きるはずがない」と高をくくっていたら、一気に高血圧症になり、交通事故から頚椎ヘルニア・腰椎ヘルニアとなり、父が変死を遂げて、ばたばたと。
いままでは、「これだけ生活に注意して若さを保とうとメリハリのある人生を送っているのだから、大丈夫だろう」と自信を持っていたのですが、今まで経験したことのない大病を患うのではないか、脳卒中で倒れて寝たきりの介護が必要なカラダになるのではないか(あるいは妻が)、妻が倒れて独居老人になるのではないか・・・そんな不安がぐいぐい波打って押し寄せてくるようになりました。厄明けのとき以上の波が押し寄せるに違いないと思うようになってきています。社会的な変化も含めて、とても不安です。
若さを保つために筋トレや運動に余念がなかった時期、「人間は年齢相応の年取り方をしないと歪みが出ます」とどこかのドクターが云っているのを聞きながら、「バカ云ってんじゃねえよ。やった者勝ちだよ」と反論していましたが、しわしわの年寄り顔で若い者のような筋骨隆々の筋肉であるのは”不気味すぎる”と感じるようになりました。食べても若い頃ほど太らないし、激しい運動でなくてもほどほどの身体活動をしておけば体力は維持できることを実感するし、小便のときの沈黙はさらに長くなり、老眼鏡を使うのに何の抵抗もなくなってきました。自然の摂理に抗うことなく、悠々自適に与えられた運命に従って生きるのみ・・・なんて心境が少しずつ分かるようになってこようとしています。合掌。
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コメント
ジャイ先生こんにちは。いつもジャイ先生の率直な文章に元気をもらっております。
個人差はあれど、60の坂は容赦無くキツイようです。私の場合は、運動、少しでもやりすぎると関節不具合になって、回復も遅い! 筋肉がそこそこついていても、関節ギシギシ、皮膚全体が衰えてきて抗重力が弱くなったからか、体重変わらずともひどく体を重く感じてびっくり!
お年寄りがヨッコラショとゆっくり動く理由が、体験として実感できました〜
朝の手足のこわばりに驚き、恐れをなしてお医者へ駆け込み、いくつか検査しましたが、まあ・・手足の長い私の順調な老化ということで。
自分感というのは歳を忘れてますから、毎朝、起きた時、自分に「私は今、64歳なんですよ〜」って言い聞かせてまする(笑
いろいろと工夫しながら、過ごしやすくして長持ちさせたいと思ってます。めげる日々もありますけどね〜。年齢相応に無理は禁物、でも甘やかさない、この兼ね合いを探すのが、けっこう大変。
ジャイ先生も折り合いどころを探しながら、お元気にお過ごしください。
投稿: おかめ | 2017年8月 4日 (金) 13時10分
おかめさん
がーーーーーん!
「そんなもん、大丈夫ですよ」て笑い飛ばしてほしかった(笑)
がんばりまーす!
投稿: ジャイ | 2017年8月 4日 (金) 20時13分