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あんな若造に(後)

(つづき)

きちんとしたことをきちんとわかりやすく説明したはず。年寄りの医者よりも最先端の日進月歩の知識を持っているのだ、という自負で仕事をしていたわたしのココロを見事に打ち砕いた出来事でした。『若い』というだけで軽んじてみられたくはない。もう立派なオトナだし、研修医ではない一人前の医者だし、これでも自分はカテ室の責任者だ。病気や治療に対する知識はちゃんと持ち合わせているし、決して高飛車な云い方はしていない。なのに・・・。「君はまだ若いのに、何か若者らしくない行動をするよね」と顔見知りの開業医が宴席でわたしに云っていたけれど、あれは褒め言葉だったのだろうか・・・そんなことをいろいろ思い巡らしました。

いつの間にか自分が当時のボスの歳をはるかに越えてしまった今、確かにみなさん、わたしの話すことを反感の顔もせずに聞いてくれるようになりました。話し方が上手くなったのかもしれませんが、歳をとったことの方が大きいのだろうと思います。そんな想いでくだんの彼を眺めるとき、彼自身が気づいているかどうかは別として、きっと彼の組織の中の立ち位置も、周りの彼を見る目も、5年前とは違うものになっているに違いありません。少なくとも、わたしの目には、『若造』ではない、信頼の置ける頼もしい優秀な事務スタップに映りました。

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