痛い!
「痛ぁ~い!」「暑いなぁ~」「悔しい~!」
思わず口にするこういうコトバ。もちろん、周りに他人がいればこその意思表示だから、他人が見ている中では思わず口にすることはよくあります。『わたし』がどう感じているのか、口にして表現してあげないと周りにはわからないから。だから逆に、そんなことを云ってもしょうがないような人たちの前では思っても口にはしない。それが、オトナのTPOというもの。
それでは、これが独りだけのときはどうか? 誰に訴えるでもないし、誰も聞いてはくれない自分自身のココロの叫び。この、ココロの中で叫んだことを独りなのに口にしていることが、わたしは少なくない気がします。たしかに、口にした方が心の中で噛みしめておくより苦しみが和らぐ感じはします。でもなんかそんなことではなくて、ココロの中の叫びを気づかないうちに口にするという”子どものような行動”は、もしやテレビドラマや映画などの影響なのではないかしら。昔と違って最近のドラマは、ト書きになりそうなことを役者に喋らせて説明することが増えてきている気がします。それの影響ではないか、と。 あるいは、最近は人生の大半が独りの生活という人が増えた中で、彼らの処世術である独りごとの1つでしかないのか。
先日、机の角に膝をぶつけて「あいた!」と叫び、「くそ~」と独りボヤきをした後で、所用で家の玄関を出るなりあまりの暑さに、「あっちいなぁ!」と叫んだわたし。やっぱり、独りでもいっぱい喋るわ。
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