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チーム医療(前)

わたしが30年前に今の職場に就職したときから、わたしの所属した循環器内科にはすでに『チーム医療』の考え方が定着していました。患者さんをスタッフみんなで診て治療していくという考え方。そのために、たまたま順番で決まった主治医はあくまでもその患者さんの道先案内人でしかなく、外来で予約された検査を、その各々にその道のプロたちが行い、検査結果を主治医がプレゼンして、スタッフみんなで治療方針を考え、そのカンファレンスで決まった方針に従ってその道のプロが治療していく。

「そんな流れ作業のような医療なんて、わたしの目指す医療ではない! 主治医なんて居てもいなくても一緒じゃないですか!」と云い放って出勤しなくなった研修医が居たことをふと思い出しました。彼女は今、彼女の目指していた医療に邁進できているだろうか? 「医者として、最初の出会いから問診をして想定する病気について自ら検査をし、診断を下してその後もずっと自らが患者さんと一緒になって治療をする、そんな医者人生を送りたい」と云って、病院を辞めていったスタッフもいます。あの頃、わたしはその最先端の医療の考え方になんの疑問も抱きませんでした。わたしがするより専門家がする方が検査も信憑性が高いし、治療の質が違い過ぎるから、やっぱり上手い人がしてくれた方が患者さんもいいに決まっている、と。

でも今、健診の世界から世間の皆さんの姿を眺めるとき、『医者とのいい関わり方』ってなんだろう?と考える機会が増えてきたように思います。 (つづく)

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