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数値にならないもの

「健康とは、数値ではなく、健やかだと感じる、「健康感」をもつことです。」

☆健康とは☆
健康とは自分で作るものです。たとえ目に見えない病を抱えていても、あるいは闘病中の病気が実際にあったとしても、いつも心が爽快で、日々生きがいをもって、前向きに生きている。心に健やかな健康感がある。そういう状態を、つまり健康と呼ぶのです。日野原重明

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先日大往生を遂げられた日野原先生のメッセージが、亡くなられた後も配信されてきます。

おかげさまで、この世界に入って15年以上、わたしはこの日野原先生のことばと同じ想いで仕事をしてくることができました。わたしたちがやろうとしていることは相手を健康な人生に導くこと。健康は検査値が正常になることではありません。ただ、厄介なことに、わたしたちがやっていることの成果は数値でしか評価されません。仕事をして給料をもらってそれで生活している以上、ちゃんと仕事をしているのかどうかの評価は何らかの数値を元に判断されるしかありません。「わたしは受診者の皆さんを健康にしてあげた」と主張したところで、あるいは受診者の皆さんが「先生のおかげで健康になりました」とアンケートに書き込んでいただいたところで、評価としては決して高くありません。それより、「メタボ該当者を指導して何パーセント改善させられた」というデータの方が格が上です。

つくづく、独立することなく、出世することなく、こっそり好きなことをさせてもらって自己満足した上に給料もらえる自分は、ラッキーこの上ないと思うております。それでも肩身の狭い思いをすることはよくあります。だからこそ、この日野原先生のことばは、わたしの大事な後ろ盾であります。

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