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あんな若造に(前)

朝、駐車場から歩いて病院に向かっていると、反対側の駐車場から若い事務職の青年が出勤して来ているのに気づきました。「おはようございます」「おはよう」お互いに朝の挨拶を交わして通り過ぎましたが、すれ違いながら、「彼も、知らない間に貫禄が出て来たな」と感じました。うちの職場のスタッフは、若いけれど総じて優秀で、頭の切れる連中ばかりいます。彼もそんなエリートの中のひとり。5年くらい前に一緒に同じプロジェクトで働いた時には、若くて何か怖いもの知らずの空気がみなぎっていました。「この人、若いのにすごいな」と思ったものです。でも、「どこか意気がっているように見えてしまうのは、若いからしょうがないのかな」とも感じていました。

そんな彼を見ていると、若いころの自分のことを思い出しました。救急の当直をしていたある日の明け方に飛び込んで来た急性心筋梗塞の患者さん。緊急カテーテル治療をできるだけ早く始めてあげたくて、一緒について来た奥さんに承諾をもらうために一生懸命説明するけれど、頑なに拒まれました。自分のかかりつけ医に相談したくて時間稼ぎをしたのだということを、出勤して来たボスに教えてもらいました。ボスは笑いながらわたしの肩を叩いて、「『命に関わるような重要な問題を、あんな若造に偉そうに云われたって、信用できない』と云われたそうだよ。そう落ち込むことはないよ。君が悪いんじゃない。あの年頃は、ある程度年齢のいった医者じゃないと信用できないって人が意外に多いんだよ」と慰めてくれました。 (つづく)

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