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チーム医療(後)

(つづき)

「大きい病院は主治医がコロコロ変わるんですよね。『大丈夫ですよ、ちゃんとカルテがあって全部のデータを誰が診てもわかるようにしてありますから』とか云われるけど・・・」という患者さんの言外の想い・・・ちょうど、愛車のディーラーの担当者や保険会社の担当者の引き継ぎと同じようなものだと思います。最初に相談して以降いつの間にか自分の趣味や生活の色々まで知られる仲になって、信頼関係で任せていた担当者が代わったときに感じる不満足感。実務の申し送りはされていても人間的な付き合いの申し送りまでは無理。結局必要最低限の付き合いから疎遠になってしまい、次の更新の時には取引自体を他と変えてしまうこともないわけではありません。

患者さんが自分の身を委ねようとする相手が『権威ある大病院』なのか、『信頼するひとりの医者』なのか? 「担当者の●●はいい加減だから好かんけど、ここの会社の車が気にいってるから続けて乗っている」というのと同じかも。とても人気のある先生が他の病院に移ったり開業したりしたとき、その先生についていく患者さんは決して多くない。まさしく、『○○先生』に診てもらっているのではなく、『▲▲病院の先生』に診てもらっていたにすぎない。

話が横道に逸れました。チーム医療は最良の方法で平等に医療を提供する手段として世間に根付いてきましたが、あくまでも人体(臓器)をチームで診ているのであって、患者さんを人間として診ているわけではないということを割り切らなければいけません。その患者さんのカラダの記録は皆で管理していますが、その人の人生の歴史に寄り添っていくわけではありません。その点では、昔から身を委ねてきたホームドクターには太刀打ちできません。自分は、自分を何に委ねて生きていこうとするのか、しっかりと決めて生きていかなければならないと思います。

 

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