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独りよがりの正義

うちの職場では、当番の事務員さんが朝一番に診察室のパソコンを起動して回ってくれます。定刻にドクターがすぐに仕事を始められるように、です。でも診察室によって若干仕様が違っていて、特にわたしの部屋のパソコンの立ち上げルールはちと複雑です。パソコンが二台あって、一方は電子カルテと心電図判読用システムが、もう片方のパソコンには人間ドック業務用のシステムが入っていて、その各々で準備が違うのです。

最近はほとんどみなさん間違わずにできていますが、一方しか立ち上げてなかったり、立ち上げ方が逆だったりして、一からやり直さなければならないことが、1、2週間に一回くらいあります。

「あらあら、今日は新人さんが担当したのかな」とか独り言を云いながら再起動します。昔は、「どこがどう間違っていたから気をつけてね」というメモを残したりしましたが、今はそんなことはしません。本来の自分の仕事でもないことをしてくれているのだし、たまに担当になって特殊な起動パターンを覚えるのは大変だもんね、と思うと申し訳なくて・・・。

「何だよ、こんなこともちゃんとやれないのか!」と目くじら立てて怒鳴る、某会社の社長さんや管理者のご歴々がおられますが、エネルギーがあるなあと感心します。わたしのような下っ端の中間管理職のオヤジには経験がないからよくわかりませんが、あれは、部下を支配下に置いておけていることへの優越感を味わいたいためのパフォーマンスなのかしら。でも、たしかに若いころのわたしも声を震わせて叱っていました。「この程度のことができずにどうするんだ。こんなことすらできずに、まともなことができるはずがないじゃないか!」と思っていたし、だから自分は憎まれ役になって、教育のために𠮟ってやっているんだ、という自負がありました。そんな自分の信じていた『正義』が、独りよがりだったのではないかという想いに至るようになった今日このごろです。

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