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自分に余裕があったら

日曜日、日曜勤務の妻を職場まで送って行った帰り道、いつも通り慣れた住宅街を運転していると、突然左の小道から目の前にワゴン車が飛び出てきたので思わず急ブレーキ。そんなわたしに気づいているのかいないのか、その車はさらに2つ目の交差点の黄色信号を無視するかのように突っ込んで右折して消えて行きました。その次の交差点では、前を行く軽トラがウインカー点けることなく突然の左折。「おいおい、勘弁してよ」とさすがに声をあげてしまったわたし。

この日はお昼に惣菜を買いに近くのスーパーにお買い物。駐車場では突然に割り込むように突っ込んで来たおじいちゃんの自家用車に肝を冷やし、店内では通路を塞ぐ家族連れ。なんだかなあ。「今日はみんな、なんでそんなに自分勝手なの?」とつい呟く。

自分がいかに正当か、周りがいかに自分勝手か、自分がいかに不運に見舞われているのか、そんなことを分析しながら、興奮冷めやらぬまま帰路を運転中、ふっとどこからか新しい天の声が聞こえて来ました。

「そんなことを感じるのは、自分に余裕がないからなんじゃないの?自分が疲れてイライラしているからじゃないの?」

「そんなことねえよ! おれのせいじゃねえよ!」といつもなら、自分に反論するところなのに、なぜかスッと入ってきました。そうかもしれん。自分に余裕があったら、こんなこと自体起きなかったかもしれん。起きたとしても気にならんかったかもしれん。くだんのワゴン車は何かよほど急いでいたのだろう。運転手は私の車にも気づいていて、今なら問題ないと判断したのだろうし、もしかしたら自分が気づいてないだけで相手はわたしにアイコンタクトしたのかもしれん。軽トラの運ちゃん、考え事して後ろに車がいることに気づいてなかったかもしれん。スーパーのじいちゃん、年寄りだから視野狭いのだから、こっちが気づいたのなら気遣いすべきはこっちやわ。

そんなこと考えてたら、家に着いた頃には、どうでも良くなった。昼飯食ったらすっかり落ち着いた。単に、腹減ってただけだったのかもしれん。

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