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災害報道

台風18号のためにこの三連休の予定が散々な方も多いでしょう。熊本は直撃コースの候補だったので、わたしも一泊の大分行きを断念して自宅で静かにすることにしました。1時間ごとに気象庁の台風情報を確認し、いつ来るのかと固唾を飲んで見守っています。

そんな中、NHK以外のTV放送は決まって沖縄や宮古島の激しかった嵐の画像を出し、一番激しい暴風雨が襲ったらどんなにひどいかの実験をし、こんなのが来るんだから早く避難しろ!と煽る。まあ、用心するに越したことはないし、最近は未曽有の被害が出るから、やっていることは分かるのだけれど、当事者であるわたしたちが見ていてもちょっとやり過ぎ感を感じます。そして、正直、過去の被災の報道はどうでもいい(現地の被災者には申し訳ないが)。今直面しているわたしたちの知りたいことは、今からの我が家の周りの情報であって、大雑把な情報は要らないのですし、明らかに他人事の野次馬的報道を神妙な顔で行うのは、違うんじゃないかなと思う・・・そんな感覚が、年々強くなってきます。

先日のJアラート、これから何度も聞かされると思うと憂鬱ですが、あれも、「通り過ぎて着水した」ことが確認されたら、あとはNHKだけの報道に切り替えるという取り決めにしてもらえないでしょうか。「危険性がほとんどなくなった」と分かったら、突然軍事評論家や大学教授に電話でコメントを求めるのを我先にと各局が始めると、急にうんざりします。知りたいのは、軍事評論家のマニアックな理論を嬉々として語るのを聞くことではなく、もう動いていいのか、まだ何を注意するのかの情報提供だけで十分ではあるまいか。

未曽有の災害が起きれば起きるほど、報道に求めたいことは他局を出し抜いて三面記事的な不安感の煽り方をするのではなく、目の前に直面している当事者に特化した具体的な情報であります。陳腐で浅はかなディレクターの感性では絶対に対処できません。報道関係者はもっと日頃から災害に対する本当の重要性を深く勉強して、遠くで他人の不幸を観たがっている人を食いつかせる陳腐な番組作りではないものを見せてほしいと思います。

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