スポーツ観戦と心臓病
ライブでスポーツ観戦すると心拍数が安静時の倍以上になることを踏まえて、「医師は心疾患の患者に対してスポーツ観戦のリスクについて伝える必要がある」という。まあなんとも冷静なコメントですこと、と思いながら読みました。研究はカナダのアイスホッケーの地元チームファンの試合観戦で行っています。『まず、対象者には健康状態とアイスホッケーに関する簡単な質問票に答えてもらい、この情報から各人の「ファンとしての情熱度」を点数化した。』っていうのがとても気になります。
高校野球の決勝戦で地元高校が優勝した瞬間に「バンザーイ!」と叫びながら急性心筋梗塞で倒れる男性が少なくないことはわたしが循環器内科医だったころから経験して知っていますが、それよりもわたし自身、ひいきするJリーグのサッカーチームのホームゲームをよく観に行っていますので、カラダに及ぼす影響の大きさは身をもって理解できます。特にわたしのひいきチームはリーグの最終戦でぎりぎり残留を決めたり、最後の最後に決めきらずに降格したり、プレーオフの最後に劇的ゴールで奇跡の逆転昇格を決めたり、とっても心臓にわるいことばかり毎年演じるチームなもので、観客席で冷静を装いながらも卒倒しそうなくらいドキドキしている自分を何度も経験してきました。残念ながら、心臓病が持病の人はこのチームのサポーターになるのは勧められないなとつくづく思います(笑) かく云うわたしの心臓もかなり怪しいので気を付けねば(というか、もうちょっと安心して観戦できる試合をしてほしいものだ)。
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