運動の効能についてもコホート研究
<30分×5日/週の身体活動で12人に1人の死亡予防~五大陸大規模コホート研究PURE study>
Medical Tribuneで紹介された記事。経済水準が異なる国や地域の一般住民を対象とした大規模コホート研究PURE studyで身体活動と死亡や心血管疾患の発生との関連を検討した結果、国の経済水準の違いや身体活動の種類にかかわらず、身体活動量の増加は死亡や心血管疾患発生のリスク低下と関連する(1日30分、週5回の身体活動により12人に1人の死亡が予防できる可能性など)ことを発表した(Lancet 2017年9月21日オンライン版)、というものです。
『身体活動は低コストの戦略』『身体活動の促進は持続可能な健康をもたらす』などと大きな見出しが並んでいます。多動児であるわたしは、雨でも降らない限り毎日ワンの散歩を小一時間やりますから、普通にクリアする基準ではありますが、さてさて、”運動欲の存在しない人間ども”にとって、こんなデータはカラダを起きあがらせる起爆剤になるものでしょうか?
かくいうわたしも最近は必要以上に歩くことを極力控えるようになりました。身体活動をアップさせるために散歩の後にさらに小一時間一人で散歩して歩数稼ぎをするのが日課でしたが、どうもそれをすると翌朝からしばらく股関節と腰が痛くなって日常生活に支障を来すようになったのです。股関節痛と腰痛が起きるようになったのは他の理由だ!と他人に云ってますが、たぶん歩きすぎでしょう。運動の後のクールダウンやストレッチ、コンディショニングなどをきちんとすれば良いのでしょうが、運動を終えればそのままなのが日常。こういうデータは、動く習慣のない人に腰を上げさせる効果はありますが、それ以上に日頃から動いている人の活動量をさらに引き上げる危険性を秘めています。今でも十分なのに、「運動はすればするだけ健康にいい」と思い込んでいる輩(特に高齢者)・・・こっちのやり過ぎには警鐘をならしておいてほしいものです。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 男は炭水化物、女は脂肪!(2023.11.30)
- 『かるしお』(2023.11.28)
- アルコール濃度(2023.11.27)
- 高齢ドライバー(2023.11.23)
コメント