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アディポネクチンと骨折

血中アディポネクチン濃度の上昇が骨折の予測因子に-日本人糖尿病患者の大規模コホート研究を解析

超善玉ホルモン(あるいは長寿ホルモン)と称せられるアディポネクチンは今が旬とばかりにあちこちで研究されていますし、うちの施設でも人間ドックで測定を始めました。当然インスリン機能を改善させ動脈硬化を予防するこのホルモンは「多いに越したことがない」と思っていましたし、皆さんにもそう説明してきました。

ところがどうも、アディポネクチンは骨折リスクを上昇させるのだと。『アディポネクチンとその受容体はヒトの骨芽細胞にも発現するため骨代謝にも大きな影響を及ぼすと考えられている。これまで糖尿病がない男性では、血中アディポネクチン濃度の上昇は骨折リスクの増加と関連することが報告されている』『大規模な前向き疫学調査である福岡県糖尿病患者データベース研究(Fukuoka Diabetes Registry;FDR)のデータを用いて、血中アディポネクチン濃度と骨折リスク(全ての骨折および骨粗鬆症性骨折)との関連を調べた』ところ、『閉経後女性を含む2型糖尿病患者では、血中アディポネクチン濃度の上昇に伴い、骨折全体のリスクだけでなく骨粗鬆症性骨折を来すリスクも高まる可能性がある』ことがわかり、さらに『閉経後女性と男性における骨折のリスク因子を調べたところ、両者の骨粗鬆症性骨折の有意なリスク因子として高アディポネクチン血症(血中アディポネクチン濃度が20μg/mL以上)が浮かび上がった』というのです。

血中アディポネクチン濃度が20μg/mL以上というのは、NHKにして「100歳まで生きる選び抜かれた人」なわけじゃないのかいな?

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