枯れ尾花
胸部レントゲン検査の読影をしていると、そこに実体がないのに何かがあるような気がしてならない時があります。「これは、異常陰影?」と思って所見を指摘するのですが、ちょっと間を開けてもう一度見直してみると、さっきあれだけ見えていた陰影が見えなくなる。「あれ、ただの骨か!」・・・こんな思い込みによる勘違いはよくあることで、見落とすよりは良いんじゃないかといわれるのですが、なんか腑に落ちない。どうして自分にだけ見えたのか・・・。
一方で、自分には何もないように見えたのに、二次読影の他の先生が読んだ所見に「異常あり」と書いてあったので見比べてみると、確かにそこには明確なカゲがある。カゲがあると分かったら、その後は何度見返してもそこには明らかなカゲが圧倒的に存在する。どうしてこんな明らかな異常が自分には見えなかったのだろう?と思うと凹んでしまう。
”幽霊の正体見たり枯れ尾花”
だから、人間ドックの画像読影は二重読影(複数の医者が別々に読影して一致するか確認する)が基本。分かっているけど、まだまだ未熟者な自分に喝!
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